さて、昨日のローマ教皇一般謁見に引き続き、今日もヴァチカンへ行ってきました。
目的は地下墓所(Necropoli)見学と庭園見学!これも全てSilvanoが手配してくれました。
まずは地下墓所の方から。
と、その前に基本事項をおさらいしておきましょう。
ヴァチカンはカトリックの総本山ですね。サン・ピエトロ大聖堂がその中心的存在です。そしてサン・ピエトロとは聖ペトロの意。すなわちイエスの最初の弟子で、「天国の鍵」を受け取ったヨハネの子シモン・ペトロです。ローマ教皇はその権威を代々受け継いでるとされます。
聖ペトロは、まだキリスト教が迫害を受けていたネロ帝時代に逆さ十字架にかけられ殉死します。その後、コンスタンティヌス帝により「ミラノ勅令」が発布(紀元313年)され、キリスト教は公認されました。そして彼は聖ペトロ殉教の地に聖堂の建設を命じたのです。
それがコンスタンティヌス帝のバジリカ。サン・ピエトロ大聖堂の前身です。
16世紀に老朽化した聖堂が建て直され、現在のものとなりました。
つまりサン・ピエトロ大聖堂は聖ペトロの墓所の上に建っている訳です。
前置きが長くなりました。
今日行ってきたのがその地下墓所。いわばカトリックの聖地です。
ガイドの人と一緒に10人程のグループで行動。
階段を下りて地下に行くとそこは完全に別世界でした。
この墓所が出来た当時はキリスト教が公認ではなかったので、石棺の彫刻や墓所の壁画もエジプトやギリシャの神々が描かれていたりと、多神教国家だったローマ時代が偲ばれます。最深部から除々に上っていき、時代が下るにつれ、墓所内にイエスのモザイクが描かれたりと、墓所の様式も変化していき…
奥には聖ペトロの墓所があり、彼のものとされる遺骨も安置されていました。
ここは聖堂内のバルダッキーノ(天蓋:ベルニーニ作:下写真)の真下に位置します。
余談ですが、写真右奥の十字架を持った像は聖へレナ。コンスタンティヌス帝のお母さんです。彼女はキリストが磔にされたという十字架を発掘した為、十字架を持ってます。ちなみに手には釘も持ってます。
左奥の布を持った女性の像は聖ヴェロニカ。刑場へと十字架を担いで運ぶキリストの体の汚れを拭ってあげたとされます。その布には聖なるしるしが現われたとか。
そして正面奥にあるのが聖ペトロの司教座です(同じくベルニーニ作)
この聖墓所を中心に、コンスタンティヌス帝のバジリカが建てられ、その跡地に天蓋、ひいてはサン・ピエトロ大聖堂が建てられ…この聖地は何重にも守られてきたのだとガイドさんは言っておりました。
観光客でごった返す聖堂の、その真下に広がる深閑とした空間。
ヴァチカンの真の姿を垣間見た気がしました。いい経験が出来た。
日本のガイドブックにはあまり載ってないみたいですが、予約さえすれば入れるみたいなので、興味のある方はヴァチカンのHPへどうぞ。お薦めです。
料金はガイド付きで10ユーロ。ただし日本語ガイドはないでしょうけど。
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